臨床活動
臨床活動
長崎大学医学部麻酔学教室
〒852-8501
長崎市坂本1丁目7番1号
TEL: 095-819-7370
FAX: 095-819-7373
~多職種間の連携を基にした集中治療部~
 長崎大学病院集中治療部(ICU)では、ICU-A(closed ICU 8 床)とICU-B(open ICU 12床)の計20床で重症患者の診療にあたっています。より質の高い集中治療を目指し、スタッフ一同協力して体制を強化しています。当ICUでは集中治療専従医7名のほか各専門診療科医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師、理学療法士、医療事務員など多くの専門スタッフが従事しています。毎朝のカンファレンスでは、各専門スタッフからの意見を集約し治療方針を協議します。集中治療の現場では、重症疾患に対する診療は当然のことながら、複雑な薬物動態の把握や精密医療機器の操作、さらに超急性期におけるリハビリテーションといった専門性が要求される場面が多くあります。多職種間でface to faceの良好な関係が築けていることは、私達のICUの強みであると考えています。
 私達のICUでは、内科系、外科系を問わず臓器障害を呈した成人重症患者の診療にあたっています。また重症患者の複雑化する病態に対しては、各専門診療科医師と協力して治療方針を検討し、全身管理を進めています。 臓器移植や人工心臓埋め込み手術といった外科系最先端医療に加え、敗血症や重症呼吸不全を始めとした内科系重症疾患への対応など、役割が増加しつつある長崎大学病院において、私達はこれからも今まで同様に、急性期医療を安全に支える存在でありたいと考えています。
~モットーはRapid responseです~
 ICU-A では、集中治療専従医が中心となり、外科系、内科系問わず受け入れ態勢を整えています。外科症例では心臓血管外科術後患者を中心に診療にあたっていますが、肝臓移植手術や肺移植手術は当院の外科治療の特色の一つでありICUでの術後管理を行っています。また敗血症性ショックを合併した汎発性腹膜炎症例など多臓器不全を呈する患者の術後管理も行なっています。敗血症患者においてはいかに早期に感染コントロールと全身管理を行うかが重要であり、そのような症例においては術前から積極的に治療に関わっていくことも少なくありません。内科系からの重症症例においても同様のスタンスで診療にあたっています。患者入室要請があればすぐに現場に急行し、ベットサイドでの情報収集と全身状態の評価をするRapid responseをモットーとしています。必要であればICU入室前より現場で積極的介入を行い集中治療に繋げていきます。集中治療の内容は、多岐にわたりますがそれぞれの病態に合わせた治療を行い予後の改善を目指しています。感染症診療に関しては、熱研内科の協力の下、ICU 内でグラム染色を行う体制を整え、抗菌薬の適正使用を常に意識し、実践するよう努力しています。また、低体温療法、敗血症性ショック、重症急性膵炎、劇症肝炎、重症肺高血圧症などの管理に関しては、欧米や国内のガイドライン・文献などを参考に独自のマニュアルを作成し、最新で世界標準的な集中治療を目標としています。今日、さまざまな専門領域を擁する診療科が多数存在していますが、ICU-A では診療科の枠を超えて、重症患者に対する診療をおこなっています。
~研究・学術活動~
 基礎研究においては、松本周平、松本聡治朗、東島は心筋虚血ラットモデルを用い、虚血に陥った心筋の梗塞サイズ縮小効果や心機能保護が期待できる薬物療法の開発について研究を行っています。  臨床研究では、関野が敗血症性ショック患者を始めとした重症患者の消化管障害と予後に関する研究を行なっています。また、国内(日本集中治療医学会、日本集中治療教育研究会など)、海外の多施設共同研究にも積極的に参加しています。
(臨床研究)
  • 重症患者における消化管障害と予後に関する研究(関野)
  • 敗血症性DIC(播種性血管内凝固)に対する治療効果に関する多施設共同後向き観察研究(関野)
  • 重症急性膵炎に対する局所膵動注療法についての後向き多施設観察研究(関野)
  • 当施設における経皮的心肺補助装置患者の予後予測因子~後方視的検討~(東島)
  • 心臓血管外科手術後患者における急性腎障害発症危険因子の解析(鈴村、東島)
  • 人工心肺補助下心臓血管手術後患者の急性腎障害発症危険因子の解析~人工心肺補助中の危険因子の同定~(田中、東島)
  • 食道癌術後患者における呼吸器合併症発症危険因子の解析(岩崎、東島)
  • 塩酸ランジオロールが低心機能患者の循環動態に及ぼす影響(矢野)
  • 重症患者の新規心房細動に関する他施設レジストリーの構築(井上)
(動物実験)
  • 強心薬による薬理学的ポストコンディショニング法の開発と分子機序の解明(東島)
  • 内在性心筋保護機構に影響を与える因子の検索と分子機序の解明(松本周平)
  • NSAIDsが、レミフェンタニルの心筋プレ・ポストコンディショニングに与える影響(松本聡治朗)
医師として第一歩を踏み出された研修医の皆さんへ
重症患者の全身管理は困難な出来事の連続です。それを乗り越えるべく、私たち集中治療部スタッフは24時間体制で重症患者の救命および早期回復に尽力しています。集中治療には重症患者を支える大きな力とロジックがあります。その力、ロジックを是非体験しに来てください。私たち長崎大学病院集中治療部のスタッフは若い力に大いに期待し、歓迎しています。
スタッフ紹介
集中治療部医師スタッフ
名 前 役 職 資 格
原  哲也 部長
(麻酔科教授)
麻酔科指導医、麻酔科専門医、麻酔科標榜医
関野 元裕 副部長
(講師)
集中治療専門医、麻酔科指導医、麻酔科標榜医、抗菌化学療法認定医、インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医
松本 周平 助 教 集中治療専門医、麻酔科指導医、麻酔科標榜医、臨床研修指導医
東島  潮 助 教 集中治療専門医、麻酔科指導医、麻酔科標榜医、臨床研修指導医
松本聡治朗 助 教 集中治療専門医、麻酔科専門医、麻酔科標榜医、臨床研修指導医
井上 陽香 助 教 麻酔科指導医、麻酔科標榜医、臨床研修指導医
矢野倫太郎 助 教 麻酔科専門医、麻酔科標榜医、臨床研修指導医
江頭  崇 助 教 麻酔科専門医、麻酔科標榜医、臨床研修指導医
< 集中治療部医師スタッフ >
集中治療部医師スタッフ
< 集中治療部担当臨床工学技士>   < 集中治療部看護師;主任、師長 >
集中治療部担当臨床工学技士   集中治療部看護師;主任、師長

< 集中治療部担当理学療法士 >   < 集中治療部担当薬剤師 >
集中治療部担当理学療法士   集中治療部担当薬剤師

< 臨床風景 >
臨床風景