医学生・研修医の皆さんへ

教授から未来の皮膚科医へ
「はじめに」
 私は、平成22年3月より長崎大学皮膚科学教室の13代目教授として赴任しました。従来より特色のあるアレルギー性疾患、膠原病、皮膚外科診療に加えて、新たに結合組織疾患、難治性皮膚潰瘍、稀少疾患の遺伝子診断も並行して行っております。10カ所近くの病院、大学、研究所での勤務経験があり、職場が変わる度に、今求められていること・なすべきことに優先順位(priority)を設け、その実現のために努力をするという繰り返しでした。最終的には、患者に不利益な医療をせず、ベストな医療を選択できる能力を養うことに尽きます。長崎大学皮膚科では、とくに好奇心に富む若者を募集しています。

「もったいない話」
 たとえば同僚の受け持ち患者の疾患のことをまるで理解していない医師の存在を見聞することがあります(長崎大学には、いないか非常に少ないです)。特に皮膚科は実際に触ってみて初めて、その微妙な表面の性状、色合い、分布、さわり心地など皮疹から得る大切な情報を習得することが可能です。たとえ自分の受け持ちでなくとも、実際に患者を眼の前にして、疾患を勉強・経験させてもらえる機会を与えられているのに、なんともったいないことをしているのだろうという気がしてなりません。一生の間、二度とみることが出来ないまれな症例をみているかもしれないからです。カンファで臨床検討をしている場合も同じです。前向きに参加するとしないでは、後々臨床実力に大きな違いとなって現れます。好奇心の強さは、医師としての宝です。

「意見の違う人を、冷静に説得する」
 皮膚科医は比較的時間に余裕があります。その時間を用いて、疾患の原因、治療などを深く探ることが可能な科の一つです。
 ある先輩医師が、「その病気なら以前にあの治療をして治した経験があるので、君もこれでその人の疾患も治したらよい」と言ったとしましょう。疾患が単純で簡単に病状を制御できるものでしたら問題はないのですが、難治性の疾患になればなるほど、いろいろな選択肢が出てきます。その時、先輩の意見だから従うという姿勢は「問題」があります。なぜなら学生を終え、社会人になった君こそが主治医で、患者が頼る立場の人だからで先輩は助言者だからです。おしなべて医療は経験が重要な要素ですが、一人の経験には限界があります。重要なのは、誰もが納得いく考えに最も近い方法を、理論的に呈示できるように訓練することです。医師の仕事は、日々経験と新しい知識の吸収、その還元の繰り返しになります。
 最も、エビデンスのレベルが高いと考えられているメタアナリシスの臨床研究論文など、時間をかけても、じっくり読めるようになれば非常にすばらしいことです。長崎大学皮膚科にて、科学的考察を訓練し、長崎の人々に最高の皮膚科医療を行える医師になって欲しいと思います。
新入局員募集、後期臨床研修医の入局を決める時期
研修概要・週間スケジュール、専門医の取得、初期臨床研修・後期臨床研修(医療教育開発センター)
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