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| 2017年10月から2025年9月までに長崎大学法医学教室で法医解剖に附された方 |
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法医解剖では、病態によっては臓器の「色」が異なる場合があり、臓器の「色」を正確に判断することは死因診断に直結します。法医学者の診断は裁判の際に証拠として用いられ、司法判断にも影響する重要な情報です。しかし現状の法医解剖では、臓器の「色」の評価は主に法医学者の主観に依存しています。対策として解剖現場で撮影した写真を撮影し記録・証拠化しますが、照明条件の変動 (光源の種類や角度、強さにより色調が大きく左右される)や画像取得・出力プロセスの差異 (カメラ設定、画像圧縮、印刷方式、ディスプレイのキャリブレーションなどが色再現性を損なう)、客観性・再現性の欠如 (写真上の色は実物と必ずしも一致せず、第三者による評価が困難になる)などにより画像上の色は変化します。そのため、法医学の分野では、臓器の色を「写真」から客観的に評価する基盤が整っていないことが問題となっています。
本研究では工学的画像処理の手法を導入して、解剖時に撮影する写真から、再現性高く臓器の「色」を評価できるようになることを目的としています。臓器の「色」をより客観的に評価できるようにすることで、法医学的判断の信頼性が向上し、ひいてはより公正な司法判断が可能になることも期待されます。
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長崎大学医歯薬学総合研究科長許可日(2025年11月28日)~2028年3月31日 |
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情報:性別、年齢、死因、死後経過時間、
解剖で得られた肝臓・脾臓・腎臓・心臓・肺の所見等
材料:剖検時に撮影された肝臓・脾臓・腎臓・心臓・肺の写真の画像データ
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研究責任者
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国立大学法人長崎大学大学院医歯薬学総合研究科法医学分野
氏名:池松 和哉
住所:長崎市坂本1丁目12番4号 |
| 電話:095(819)7076 |
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