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排尿障害:経尿道的前立腺切除術(TURP)・経尿道的前立腺核出術(TUEB)
経尿道的前立腺切除術(TURP)・経尿道的前立腺核出術(TUEB)とは
前立腺肥大症の手術は、基本的には尿道からカメラを挿入して行います。その中でも
- 大きくなった前立腺を削る経尿道的前立腺切除術(TURP)
- 大きくなった前立腺をくりぬく経尿道的前立腺核出術(電気メスで行うTUEB、レーザーで行うHoLEP)
- 高出力のレーザーで肥大した前立腺を蒸散(蒸発)させる(PVP)
のおもに3つの方法があります。
当院では主にTURPとTUEBを行っています。
特に、TUEBは全身麻酔で行う内視鏡手術で従来より行われてきたTURPの合併症などを軽減する方法として開発されました。TUEBは特殊な電気メスを用いて前立腺肥大症の部分を果物の実をそのままくりぬく感じで核出します。核出した前立腺は膀胱の中で特殊な機械で細断して体外に取り出します。TURPと比べ、前立腺肥大症をより完全に取り除け、かつ出血が少なく、より大きな前立腺の患者さんにも対応でき、さらに患者さんの負担も軽度ですみます。このような理由から最近では当院ではTUEBを行う患者さんが多くなってきています。
TUEBの特徴
【長所】
①出血量が少ない。
②前立腺の摘出重量が多い。
【短所】
①従来の手術(TURP)と比較して手術時間がかかる。
より大きな前立腺体積の患者さんが対象になるため、また前立腺を細断するために時間を要します。
まず初めに電気メスで、印をつけた後に前立腺をくりぬきます。その後、前立腺を細断し摘出します。
長崎大学の実績
- 2014年:13例
- 2015年:5例
- 2016年:14例
- 2017年:12例
- 2018年:8例