研究テーマ
尿路上皮癌
臨床
私たち尿路上皮癌グループは、尿路上皮癌の診断の精度の向上、及び患者のニーズに応じた適切な治療を提供することを目標として日々の診療に取り組んでおります。
膀胱癌に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)の際に5-アミノレブリン酸 (5-ALA) による蛍光膀胱鏡を積極的に使用することで、診断の精度を上げ、より確実に癌を切除することを目指しています。また、筋層浸潤性膀胱癌に対しては年間約10例以上の根治的膀胱全摘除術を行っている一方で、患者のニーズに応じては膀胱温存療法(動注療法、全身化学療法、放射線療法の集学的治療)にも取り組んでおります。
研究
当院泌尿器科では前立腺癌や腎がんにおいて腫瘍の増殖を制御する細胞内シグナル伝達経路であるHippo pathwayについて研究を行った実績があり、膀胱癌においてもHippo pathwayについてin vivoからin vitroまで研究に取り組んでいます。また、患者のニーズに応じた治療を選択するために、予後予測因子となりうる臨床パラメータの開発なども行っております。
- 膀胱癌に対する手術・放射線・薬物療法の治療成績に関する検討
- 膀胱癌におけるLATS-1/2の病理学的意義の解明と新たな治療戦略の構築