顎変形症でお悩みの方へ
形成外科での歯並び・顎変形症・外科矯正
機能的な噛み合わせと、理想的な横顔の調和。形成外科が創る、あなたらしい美しさ。年間多数の症例を執刀するエキスパートが緻密な手術を提供します。
「咬合(噛み合わせ)」だけをゴール設定にするのではなく、形成外科では「手術の結果、顔がどう見えるか」をゴールに設定します。
長崎大学形成外科での顎変形症と外科矯正の歴史
顎変形症や顔面骨格の手術は、単にその場の噛み合わせを合わせるだけではなく、術後の患者様の長い人生において「顔立ちがどう美しく保たれるか」を見据えて行う必要があります。
長崎大学形成外科は、初代・難波勝哉教授の時代から頭蓋顎顔面外科(顔の骨格を扱う外科)に注力し、全国でも有数の歴史と実績を築き上げてきました。初代・難波教授が築き上げた強固な礎は、私の師であり、平野明喜名誉教授へと引き継がれ、長崎は「顔の外科」の聖地として発展を遂げてきました。先天的な顔面の変形から、複雑な顔面骨折、そして顎変形症まで、極めて難易度の高い症例と日々向き合い続けています。
現在、第5代教授として私が率いる当チームの手術には、長崎大学形成外科が何十年にもわたって蓄積してきた「知識と経験の結晶」が詰め込まれています。
形成外科を選ぶ理由
軟部組織(Soft Tissue)ファーストの視点
非線形な変化の予測: 骨を10mm下げても、唇や皮膚が10mm下がるとは限りません。皮膚の厚みや弾力によって、その変化は非線形です。この「軟部組織の動態予測」は、再建外科や先天異常を専門とする形成外科医が最も得意とする領域です。
鼻の形態コントロール
上顎骨を前進・挙上させると、鼻翼(小鼻)が広がり、鼻先が上を向く傾向があります。これを防ぐために、口の中から鼻中隔の根元を制御したり、鼻翼を寄せる縫合(Alar cinch suture)を精密に行ったりする技術は、形成外科ならではのこだわりです。
術後の「たるみ」への配慮
大幅に顎を下げる場合、余った皮膚が顎下で「たるみ」として残ることがあります。術前からこのリスクを評価し、必要に応じて軟部組織の処置を検討できる体制を強調します。
トータル・フェイシャル・プロポーション
顎だけでなく、顔全体のパーツとの調和を重視します。顎先(オトガイ)の重要性: 噛み合わせが整っても、顎先の位置が数ミリずれるだけで、顔の印象は大きく変わります。形成外科では、SSRO(下顎骨切り)に加えて、オトガイ形成術(Genioplasty)を積極的に組み合わせ、正面および横顔の黄金比を追求します。
理想的なEラインとプロポーションの追求
噛み合わせ(機能)の改善は当然のこと、私たちが目指すのは「顔全体のバランス」です。
Eライン(エステティックライン)
鼻先、唇、顎先の位置関係をミリ単位で調整します。
非対称へのアプローチ
骨格の歪みだけでなく、左右の筋肉の厚みや脂肪のつき方の違いまで考慮し、真の対称性を目指します。
最新の3Dデジタルシミュレーション
CTデータと顔面スキャンを統合した最新の3Dシミュレーションを導入しています。
CAD/CAM技術を用いた高精度な手術ガイドにより、計画通りの安全な手術を実現します。
術前準備の1例
疾患
対応疾患
下顎前突(受け口)、上顎前突(出っ歯)、開咬、顔面非対称、小顎症、睡眠時無呼吸症候群、唇顎口蓋裂に伴う咬合異常など
- 「歯並びがあっていない」
- 「受け口・しゃくれを根本的に治したい」
- 「笑ったときに歯茎が目立つ(ガミースマイル)のがコンプレックス」
- 「顔の左右のゆがみ、あごの曲がり気になる」
- 「横顔のEラインを整えたい、あごがない(引っ込んでいる)」
- 「唇裂、口蓋裂、顎裂」
- 「顎が小さい」
主な術式
- 上顎:Le Fort I 型骨切り術
- 下顎:SSRO(矢状分割枝骨切り術)、IVRO(垂直骨切り術)
- オトガイ形成術
- 骨延長術(創外固定、創内固定など)
矯正歯科との連携
地域の矯正歯科医との強固な連携:術前・術後矯正を担当される先生方と密に連絡を取り、最適な手術タイミングを決定します。
連携している矯正歯科
- 長崎大学病院矯正歯科
(長崎市坂本町) - すずき矯正
(長崎市川口町) - 内山のりよ矯正歯科
(長崎市万屋町) - プレミアスマイル長崎矯正歯科
(長崎市平野町) - こまき歯科医院
(長崎県五島市) - 松尾歯科矯正歯科
(佐賀県武雄市) - 医療法人 育成会 矯正・小児ひまわり歯科
(宮崎県宮崎市)
安全な麻酔と術後管理
麻酔と術後管理
大学病院及び関連施設群における医療体制:麻酔科、集中治療室(ICU・HCUなど)との連携により、安全性の高い手術環境を提供します。医療機器
顎変形症の手術において、患者さんの合併症には手術や術後の顔や唇のしびれ(神経麻痺)があります。顎の骨の中には太い神経や血管が通っているため、骨を切る際には極めて高度な技術と細心の注意が求められます。当科では、安全性を最大限に高めるため、最新の手術機器である超音波骨切削器「ソノペット(SONOPETⓇ)」を標準的に導入しています。受診と治療
「歯列矯正だけで治る?」それとも「骨の手術が必要?」
顔の輪郭・噛み合わせでお悩みの方は、まず『顔の骨格の専門家』である形成外科にご相談ください。
- 「顔全体の美しさ(ゴール)」から逆算した治療計画
矯正歯科で歯並びだけを整えても、「口元の突出(口ゴボ)」や「顔の長さ・ゆがみ」「顎がない(下顎後退)」といった骨格由来の悩みは解決しません。
最初に形成外科を受診していただくことで、「骨格をどう動かせば、最も美しい顔のバランス(Eラインなど)になるか」という最終ゴールを患者様と共有し、そこから逆算した治療計画を立てることができます。 - 「手術が必要か・矯正だけでよいか」の正確な診断
「何年も矯正歯科に通ったけれど、結局顔の輪郭は変わらず、最初から手術をすればよかった…」と後悔される患者さんが少なくありません。当科では、初診時にCTなどの精密検査を行い、あなたの悩みが「歯の移動」だけで解決するものなのか、「顎の骨切り手術(顎変形症治療)」が必要なのかを外科医の視点から的確に診断します。
- 信頼できる「連携矯正歯科」へのスムーズなご紹介
顎変形症の治療には、手術を前提とした高度な矯正技術を持つ歯科医院との連携が不可欠です。当科から治療をスタートする場合、患者さんご自身で病院を探し回る必要はありません。当科と綿密な連携体制を築いている、経験豊富な「連携矯正歯科」をご紹介いたします。(※すでに通院中の矯正歯科がある場合も、もちろん対応可能です)
初診からの治療の流れ
当科を起点としたスムーズな治療の流れ
- STEP 1:形成外科(当科)での初診
- STEP 2:連携矯正歯科へのご紹介
- STEP 3:術前矯正のスタート(約1〜2年)
矯正歯科で、手術に向けた歯並びの準備を行っていただきます。この間も、形成外科と矯正歯科は密にカンファレンスを行い、情報を共有します。 - STEP 4:形成外科での手術(入院)
歯並びや顔のプロポーションを美しく整える顎矯正手術(骨切り術)を当科で行います。 - STEP 5:術後矯正〜完了
再び矯正歯科で最終的な噛み合わせの微調整を行います。
入院と外来通院
- 初診
- 術前検査
- 入院(通常は手術前日)
- 手術
- 入院期間(術後7日~14日程度)
- 外来通院(術後1週間、術後1か月、3か月、半年、1年~)
受診の手続き
初診をご希望の患者様へ(受診のご案内)
長崎大学病院は、高度な医療を提供する「特定機能病院」です。初診の患者様にスムーズかつ的確な診断をご提供するため、受診にあたって以下の手順をお願いしております。
- 「紹介状(診療情報提供書)」をご用意ください
当科を初めて受診される際は、他の医療機関からの紹介状が必須となります。
専門の矯正歯科からの紹介状である必要はありません。「お近くの形成外科」や虫歯治療や定期健診で通われている「一般歯科(かかりつけ医)」に、「長崎大学病院の形成外科に顎の骨格(不正咬合・咬合異常)の相談に行きたい」とお伝えいただき、紹介状を作成していただき予約を取っていただいてください。
予約の取り方は下記(リンク先)になります。https://www.mh.nagasaki-u.ac.jp/kouhou/shinryo/jyushin/

(長崎大学病院「外来を受診される方へ」) - 外来日は「毎週火曜日」です
顔面骨格や咬合異常や顎変形症に関する専門的な診察は、毎週火曜日の形成外科外来にて実施しております。
執刀医
主な執刀医の紹介
長崎大学病院 形成外科 教授 樫山 和也
専門:頭蓋顎顔面外科、先天異常、再建外科。多数の難症例執刀経験に基づき、機能と美の調和を追求します。
年間執刀数
| 上下顎 骨切り術 |
下顎骨 骨切り術 |
他 輪郭形成 オトガイ形成 陳旧性顔面骨骨折 鼻骨骨切り術 など |
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|---|---|---|---|
| 2026 (1-4月) |
8件 | 6件 | 2件 |
| 2025 | 41件 | 11件 | 9件 |
| 2024 | 24件 | 6件 | 11件 |
| 2023 | 31件 | 2件 | 19件 |
論文や発表
https://researchmap.jp/kashiyama21
(researchmap)

