臨床研究センター教授:福島 千鶴
准教授:尾長谷 靖
講師:深堀 範
大学院生:入来 隼、永江 由香
3名の日本アレルギー学会専門医・指導医により、成人の気管支喘息専門外来を行っています。重症例、特殊な症例をはじめ、県内外からの専門医紹介の要望に応え続けています。
また、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断・加療にも取り組んでいます。先進国に比べるとまだまだ日本では診断率が低く、適正な治療が提供されていないことも多いため、医療従事者への教育も含め積極的にCOPD診療に取り組んでいます。
気管支喘息、COPDを中心に、閉塞性肺疾患を合併した全身麻酔予定患者の術前紹介も一手に引き受けています (全身麻酔予定患者の約17%)。
外来診察室にスパイロメトリーを常備し、すぐに検査に対応できるようにしています。
その他にも呼気NO測定装置、オッシレーション法による呼吸抵抗測定装置(モストグラフ)、気道過敏性検査のためのAstograph®を有しています。
特に気道過敏性検査は手間がかかり、大がかりな設備を必要とし、利益も低いため、一般病院ではなかなか施行が難しい検査です。大学として県内の喘息診療の最後の砦の使命を果たしています。
最先端の生理機器を駆使した外来診療と共に多くの臨床研究や治験にも取り組んでいます。喘息マウスモデルを中心とした基礎実験にも積極的に取り組んでいます。
様々な研究内容で多くの学会報告や論文発表を行っており,これまでに当グループに所属した全ての医師が学位を取得しています。当グループでは内科学会の定める認定専門医のうち呼吸器専門医とアレルギー専門医を共に取得できるという強みもあります。
日本呼吸器学会「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019」の作成にもかかわっています。
教育についても、医学生への講義のみならず、医師会、薬剤師会、企業等からの要請に応え出張教育講演会も行っています。