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小児科を迷っている人のQ&A
 
Q 小児科は労働条件が厳しいと聞いていますが?
A 「少子化」という社会現象自体はわれわれの手で直接解決できるものではありません。
  ただいえることは、少子化になって子どもに対する医療の要求度はレベルが高まる一方だということです。そういう意味で日本はまだまだ、特に地方の小児科医は足りません。少なくとも長崎大学小児科は近未来的に多くのマンパワーを必要としています。

Q 研修が大変ではないですか?
A 小児科は研修の範囲が広いので日々の勉強は大変かもしれません。私たち小児科医は子どもというフィールドでのGeneralistであるべきで、なおかつそれぞれの分野におけるSpecialistでもあり、この絶妙なバランスを持てることを誇りに思っています。魅力ある小児科医になるという目標があれば研修は充実したものになるでしょう。

Q 研究に魅力がありますか?
A 小児科は守備範囲の広い科のひとつで、遺伝(先天異常ほか)、発生(先天異常、新生児ほか)、生理(循環ほか)、生化(先天代謝ほか)、感染・免疫(感染症、免疫疾患ほか)、分子生物、腫瘍・・・と自身の興味とやる気があればさまざまな分野に挑戦できます。医療の先端とされる移植、遺伝子治療、再生医療などももちろん小児科はたずさわっていかなくてはなりません。小児科での研究は大変魅力的であると言えます。

Q 収入は充分ですか?
A 医療をビジネスライクに考えるならば、小児科というフィールドはたぶん良いところではないでしょう。金儲けをしたいと考える人があれば(金儲けは決して悪いことではありません、と個人的には思いますが)、小児科はやめておいた方がよいです。しかし日常の生活に関していえば充分に生活していけます。

Q 女性として結婚・出産しても仕事が続けていけますか?
A 小児科は子どもとそのお母さんのことをまず大切に考える科なので、女性医師が結婚・出産しても働きやすい環境をつくろうとより真剣に考えている科だと自負しています。ただ結婚・出産後の各個人の考え方は様々です。できるだけ育児休暇をとりたい、すぐに復帰したい、育児に障害がない程度に働きたい・・・。参考までに長崎大学小児科ではそういった幅広いニーズにできるだけ応えることができるように教授・医局長が当人の希望を聞いて、復帰時期・働く場所・条件を考えていきます。ただそのためにもマンパワーの充実は私たちの課題です。

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長崎大学小児科学教室
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