入局案内
 
後期臨床研修について
 
一般目標
  小児科全般の広い知識とスキルを持つ小児科専門医になることをめざす。小児科専門3年目が終了した時点で「日本小児科学会専門医」を取得するものとします。小児専門4年目からはさらに小児科内における専門分野を決め、さらに高度の専門知識を得ていきます。
「小児科専門医」について
日本小児科学会は学会の定める受験資格を有する小児科医に症例レポート提出と試験を行い、合格したものに「小児科専門医」の称号を与えます。日本で小児科医をやっていくためにはまず取得すべき称号とわが医局は考えます。当然皆さんにはこの小児科専門医の取得、それも最短期間での取得を望みます。

行動目的
 
(1) 病室において、受持医として患者を受持ち、教育職員の指導の下に専門的診断・検査および治療を行います。
(2) 外来において、主に処置、検査を担当します。
(3) 関連病院に出向し小児科専門医としての研修を行います。
(4) カンファレンスなどに参加し、発表及び討論を行います。
(5) 日本小児科学会およびその関連学会に所属し、臨床研究報告を行います。
(6) PALS(Pediatric Advanced Life Support)Providerを取得し、世界標準の小児救急医療を行います。

研修目標
  (1)経験したほうがよい主要疾患
□ かぜ症候群 □ 細気管支炎
□ 気管支炎・肺炎 □ クループ症候群
□ 呼吸窮迫症候群 □ 呼吸不全
□ 先天性心疾患(チアノーゼ性、非チアノーゼ性)
□ 心筋炎
□ 上室性頻脈(WPW症候群を含む) □ QT延長症候群
□ 心室性頻脈 □ 心不全
□ 電解質異常に伴う心電図変化 □ 肥厚性幽門狭窄症
□ いわゆる嘔吐下痢症 □ 蛋白漏出性胃腸症
□ 急性虫垂炎 □ メッケル憩室
□ 炎症性腸疾患 □ 腸重積
□ 急性・劇症肝炎(ウイルス性肝炎を含む) □ 胆道閉鎖症
□ 低身長症 □ 尿崩症
□ 先天性甲状腺機能低下症 □ 甲状腺機能亢進症
□ 副甲状腺疾患(亢進、低下、偽性低下) □ 先天性副腎皮質過形成症
□ 性分化異常 □ 思春期早発症
□ 急性・慢性腎炎 □ ネフローゼ症候群
□ 尿路感染症(VURを伴うものも含む) □ 腎尿路奇形(嚢胞腎を含む)
□ 水腎症 □ 急性・慢性腎不全
□ 敗血症 □ 主要な細菌感染症(溶血性レンサ球菌、インフルエンザ桿菌、緑膿菌、など)
□ 主要なウイルス感染症(麻疹、風疹、水痘など) □ 好中球機能異常症
□ 先天性免疫不全症 □ アトピー性皮膚炎
□ 気管支喘息 □ 食物アレルギー
□ 蕁麻疹 □ 全身性エリテマトーデス
□ 若年性特発性関節炎 □ 川崎病
□ 血管性紫斑病 □ 新生児仮死(合併症含む)
□ 低出生体重児(合併症含む) □ 新生児感染症
□ 新生児高ビリルビン血症 □ Turner症候群
□ Down症候群 □ 先天奇形症候群
□ その他染色体異常症 □ 先天代謝異常(糖代謝)
□ 先天代謝異常(アミノ酸代謝)
□ 糖尿病(ケトアシドーシスを含む)
□ 水頭症、二分脊椎、髄膜瘤
□ てんかん
□ 脳炎、脳症 □ 筋ジストロフィー症
□ 末梢神経疾患(多発性神経炎を含む) □ 脳性麻痺、精神遅滞
□ 先天性ミオパチー □ 摂食障害
□ LD、ADHD、アスペルガー症候群 □ 被虐待児
□ 登校、ひきこもり □ 特発性血小板減少性紫斑病
□ 貧血症 □ 小児固形腫瘍(脳腫瘍を含む)
□ 白血病、悪性リンパ腫 □ タバコ誤食
□ 薬物中毒(誤飲を含む) □ ボタン型電池誤飲
□ 食道・気道異物 □ 溺水
□ 熱中症 □ 乳児突然死症候群
□ 熱傷  

(2)研修すべき主な診断・検査法
□ 小児の診察法実技と判定
□ 腰椎穿刺実技と判定(髄液細胞数計測を含む)
□ 脳波の判読 □ 骨髄穿刺実技(救急経骨髄輸液を含む)
□ 末梢血・骨髄スメアの判読 □ 検尿(尿沈さを含む)
□ 小児単純X線撮影読影
□ 新生児頭部エコー実技と判定
□ 心エコー実技と読影 □ 小児のCT・MRI読影
□ 起立生調節障害検査実技と判定 □ 内分泌負荷試験の実施と判定
□ 小児救急における全身状態の把握 □ 生化学的検査(小児の正常値の知識)

(3)研修すべき主な治療法
□ PALSに則った救命処置
□ 気管内挿管
□ ショックの治療 □ 意識障害、痙攣などの処置
□ 呼吸管理 □ 小児薬物療法(抗生剤の使用法)
□ 血管ルート確保
□ 小児の鎮静

 
長崎大学小児科学教室
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