医学部長挨拶

長崎大学医学部長

原 哲也

 長崎は日本における西洋医学発祥の地であり、長崎大学医学部は日本で最初に誕生した医学部です。また、世界で唯一、原子爆弾の脅威を経験した医学部でもあります。このふたつの歴史は長崎大学医学部に特有のものであり、先人たちの意思を受け継ぎ、後世に伝えていかなければなりません。そのうえで、我々自身も長崎大学の新しい文化を創造しなければなりません。現在、長崎大学は「Planetary Health(地球の健康)に貢献する大学」を目指して、グローバルヘルス、グローバルエコロジー、グローバルリスクの3つの観点から全学的に取り組んでいます。医学部でも、「人の健康、地球の健康、あなたの未来 RAPID ACTION!」のスローガンを掲げ、教育、研究、診療に活かしています。その成果は、医学教育分野別評価や卒後臨床研修評価などの外部機関による審査において、高い評価をいただいています。

 医学科における教育の特色として、被ばく医療、熱帯医学、感染症研究、地域医療などに関するプログラムを実施しています。高度な医療に不可欠である多職種連携の教育においては、保健学科、歯学部、薬学部などと連携しています。国外に目を向けますと、シーボルトに所縁の有るドイツのビュルツブルク大学をはじめ、多数の著名な大学と協定を結び、リサーチセミナーや臨床実習において、海外での実習に挑戦する機会を用意しています。              

 急速に変化する社会環境の中で、未来の医学や医療を担う優れた人材を育成することが求められています。長崎大学医学部医学科には教育に対する熱意のあふれる教職員が揃っています。最先端の医療、地域に根付いた医療、世界に広がる医療など、それぞれが目指す分野で活躍するために、この長崎大学医学科で共に学び、共に成長することを期待しています。