各診療班の紹介
 
心療外来  
 
1. 概 要
 
 小児の心身症、神経症、行動障害、不登校など、小児心療内科から児童精神科領域にわたる、子どもの心の問題についての診療および研究を行っています。
  また、教育・福祉関係者との連携を積極的にすすめ、研修会等での講演活動や事例検討への参加も行っています。
 
診療施設は以下の通りです。
  長崎県立こども医療福祉センター小児科(小児心療科):
外来、入院診療、心理士との共同診療、長崎県立諫早東養護学校との連携
  国立病院機構長崎病院小児科(小児心療科):
外来、入院診療、心理士との共同診療
  長崎大学病院小児科(心療外来):
外来診療

2. スタッフ紹介
 
スタッフ名
所 属
小柳 憲司 長崎県立こども医療福祉センター
橋本 恵子 長崎県立こども医療福祉センター
錦井 友美 国立病院機構長崎病院
竹島 理美子 長崎県立こども医療福祉センター(非常勤)

3. 研究テーマ・内容
 
 一般小児科外来において、ストレス関連症状を訴える子どもたちは増加の一途をたどっています。そのような子どもたちに対し、プライマリ・ケアの段階で適切な対応をとっていただくことが、問題を複雑化させず、解決を長引かせないためには大切です。一般小児科診療の段階で取り組める心身症、不登校への対応を簡潔にまとめる努力をしています。
一般小児科診療における不登校診療ガイドラインの作成
神経性無食欲症治療のクリティカル・パス作成
精神性発汗および心電図R-R間隔変動係数を用いた自律神経機能検査

4. 教育内容
 
 長崎県立こども医療福祉センターは日本心身医学会専門医の認定研修施設(小柳が研修指導医)です。センターで常勤5年(非常勤7年)の研修を終え、所定の学会発表、論文作成を行えば「心身医学科専門医」の受験資格が得られます。
  2ヶ月に1回のペースで「長崎小児心身医療勉強会」を開催しています(大学医局図書室)
第1回(H17.5月) 過敏性腸症候群
第2回(H17.5月) 起立性調節障害1
第3回(H17.5月) 摂食障害
第4回(H17.5月) 頭痛(慢性疼痛)
第5回(H18.6月) 不登校
第6回(H18.12月) 遺糞
第7回(H19.2月) 遺尿、頻尿

5. 業績
 
冨田和巳(監):小児心身医学の臨床.診断と治療社、東京、2003(分担執筆:小柳、錦井)
小柳憲司:身体症状の緩和に取り組むことで、心因への気づきを促す.柳澤正義
(監)小児科外来診療のコツと落とし穴(2)メンタルヘルスケア、120-121頁、中
山書店、東京、2004
小柳憲司:不定愁訴の捉え方と治療.大関武彦他(編)今日の小児治療指針(第14
版)、516頁、医学書院、東京、2006
小柳憲司:市中病院小児科における小児心療科の現状と課題.日児誌、
106(12):1881-1886、2002
小柳憲司:小児神経性食欲不振症の入院治療におけるクリティカル・パス導入の
試み.児心身誌、14(2):116-124、2005

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